こんにちは。せいのちさとです。
このニュースレターでは、最近の制作についてや、マニアックな制作の裏側についてなどをお伝えしていきます。気になるところから読んでみてくださいね。
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特集「ついに搬入!ありがとうの1日」
最新情報
※個展準備の時間を捻出するため、「ものづくりコラム」の連載はしばらくお休みさせていただきます。
特集「ついに搬入!ありがとうの1日」
特集は、いま最も熱いトピックを制作現場からお伝えするコーナーです。
昨日、ついに個展が始まりました。初日は2時間ほど在廊していたのですが、いつも応援してくださっている方、お久しぶりの方、初めて来てくださった方、次の個展を行うギャラリーのオーナーさんなどが観に来てくださり、楽しく幸せな時間でした。
搬入は26日に行われました。スタッフの方から許可をいただいたので、今回は搬入の裏側をご紹介したいと思います。
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26日、東京はとても暑く、じっとしているだけでも汗が噴き出てくるような気候でした。
通例として、作品や搬入に必要な物はあらかじめ会場に送るものなのですが、私は計画性のなさから、大量の荷物を抱えて朝の満員電車に揺られる羽目になってしまいました。小学生の頃、夏休みの前日にも同じことをやっていたなと、ふと思い出します。
やっとのことで、会場「o-i STUDIO」がある大井町駅に到着。
ここは駅のデッキに鳩がたくさんいます。早めに着いたので、ほんの少し鳩を観察することを自分に許しました。これからはじまる怒涛の搬入に向けて、英気を養います。
会場に着くとスタッフの方が待っていてくださいました。なんと今回3人もの方がお手伝いしてくださるとのこと。さらにもう1人、時間帯によってお手伝いくださるようで驚きました。1人の展示のためにこんなにたくさんの方が力を貸してくださるなんて・・・!本当に贅沢でありがたいことです。
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メイン作品の展示については、スタッフの方に指示を出して作業のお願いをします。
私はあらかじめデジタルの描画ソフトを使って下のような設計図をつくっていたので、この設計図の通りに展示をお願いしました。
なにかの機械を使って床に水平な光線を壁に映しています。調べてみたら「レーザー墨壺」「レーザー墨出し器」という道具のようで、初めてお目にかかりました。昔からあったのかもしれませんが、私にとってはだいぶハイテクです。
線に合わせて厳密に調整するギャラリー担当のYさん。
私は窓ガラスペイントをしていたので、こちらの作業は全部やっていただいたのですが、とにかく丁寧に展示していただいたので、気づけばとても美しい壁面が完成していました。
額縁は普通にかけるとが壁に対して斜めになってしまいます。並行になるよう、また作品が傷ついたり粘着物質などがつかないよう、額縁の下にウレタンのクッションを入れて調整するなど、非常に細やかな気遣いをしていただいています。
Yさんが非常に丁寧な方で、「そこ気づかなかった!」というところまで教えてくださるので、とてもありがたかったです。作家さんの作品を扱うギャラリーのプロの方なので、やっぱり心構えが違うのだなと思いました。Yさんは展示期間中、常駐してくださるとのことで、とても頼もしく感じています。
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今回の展示では、メイン作品の制作過程がわかる資料をできるだけ展示したいと思い、いつも使っているクロッキー帳を会場へ持ってきました。
クロッキー帳をそのまま展示する案と、一部を切り取って展示する案で迷いました。しかし、作品と一件無関係のページや、見てもよくわからないページなども混ざっていて、めくり続けるのはお客さんが疲れてしまうかもしれません。できるだけ見やすくするために、特に関連性の高いページのみ展示することに。
実際のジャングルを見た時の印象も伝えたく、2018年に宮古島に行った時のスケッチも持ってきました。
下描きももちろん持ってきています。
テーブルに布をかけ、その上にキャプションとともに配置。美術館の展示では、たいてい作品に番号がついています。その手法がわかりやすいので、今回はキャプションに番号をつけてみることにしました。
展示品がエアコンの風で飛ばないよう、両面テープで固定しています
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個展の概要、グッズや作品の販売についての案内は、また別のテーブルに設置していきます。
「物を置きすぎないで、余白があると映えそうですね」とEさんとYさんが言ってくださったので、2つのテーブルにグッズや情報を置かせていただくことに。ゆったりとした優雅さのある空間になりました。
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スケッチの展示をする壁には、投影スクリーンにもなる白くて美しい壁があるのですが、今回はそこに制作の動画を流していただけることになっています。
動画の再生を試すEさん。
E さんは今回の展示のご担当者で、プロジェクトマネージャー的なお仕事をしてくださっています。私は昔から日付や時間の感覚が非常に弱く、搬入や荷物を届ける日時など、非常に重要な予定を勘違いするような人間なのですが、Eさんの的確かつ優しいフォローのおかげで、なんとか個展開催までたどり着くことができました。いつも私が変なことを言うので、さぞかし困惑されていることだと思います。
この日も全体の統括として動きつつ、さまざまな細かい作業も同時にしてくださいました。
音楽も展示の雰囲気に合うテクノをチョイスしていただき、会場の雰囲気は不思議な空間へ。
動画に音楽があいまって、ちょっとした美術館のような雰囲気です。
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今回、ジャングルの雰囲気を少しでも演出するために、通常のo-i STUDIOよりもたくさんの観葉植物を設置します。
少し離れたところに、会場の運営元である三菱鉛筆株式会社さんの本社オフィスがあります。今回は本社勤めの植物たちに出張をお願いすることに。Eさんが運んできてくださいました。
グリーンが増えて会場はさらに素敵な空間に。私の大好きな種類のものもあり、テンションが上がります。
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今回の搬入ではメイン級の作業となったガラスペイント。
こちらの窓に、ブラックボードポスカというの赤を使って絵を描いていきます。
私は大きな絵を即興で描くということがとても苦手なので、下図を拡大印刷して貼り、それをなぞっていくという方法でペイントをしていきます。今回はこのような下図を用意しました。
ペイントは会場の内側に施します。外から見た時に個展のタイトルロゴが読めるようにしたかったので、この絵を反転したものを、前日までにスタッフの方々に拡大印刷していただきました。
ここで、私はこの日の朝に思い付いたアイデアをみなさんに共有します。
「ペイントしているところをタイムラプスで撮影してみたらどうでしょうか?」
このアイデアを快くOKしてくださったので、スマートフォンを設置することに。ただ、スマホを設置するちょうどいいスタンドがありません。
近くの家電量販店に買いに行くか…?そう考えていると、「ちょっと待ってください!」と、窓ガラス担当のSさんが何やら別の場所に向かいます。
戻ってきたSさんは電動のジンバル機能(自動でカメラの揺れを解消する機能)がついたスマホスタンドを手にしていました。
レーザー墨壺器に続いて、またしてもハイテク機器の登場です。ありがたくこのアイテムを使わせていただくことに。
左から窓ガラス担当のSさん、私、そして別のお仕事と並行してお手伝いくださっているTさん。拡大印刷した紙を窓の外側から貼っていきます。
脚立に登っているのは私です。高いところが好きなのは煙と…と言いますが、私は高いところが大好きです。
全ての紙を貼ったところ。この線を赤いペンでなぞっていきます。
どんどん描いていきます。いつもは開放的なこの窓に紙が貼られているので、外から「何?ガラス割られたの?」という話し声も。たしかに外から見れば怪しさしかありません。
窓ガラスにはかなりの厚みがあるので、きちんと正面から見てなぞらないとずれてしまいます。特にロゴ部分は定規を使って正確に描かなければならないので、かなり難しいです。
ここで一つトラブルが。
お昼頃、新しいペンをスタッフの方がたくさん持ってきてくださいました。一方、今まで使っていたペンの色は薄くなり始めていました。
新しいペンに替えた時にSさんが「前のペンで描いていた部分が薄いかも…。新しいペンで描いたところと色が変わっちゃいます。描き直した方がよいですか?」とひとこと。
2時間近くを使って描いてくださっていたので、それはさすがに勿体ないと思いましたが、「せっかくだからいいものにしたほうがいいかなと思って。それに、もっと上手く描けるようになるかもしれないし。全然やりますよ!」とSさん。心の中で手を合わせながら、お言葉に甘えることにしました。
今まで描いたところを消すSさん。
ここで統括のEさんが参戦してくださいました。人が増えてきてなんだか楽しい。
私は一番右の窓を描いていますが、長いストロークで線を引くのが苦手なので何度も描き直しています。隣のSさんの線が綺麗なので、技術を盗もうとこっそり手元を観察します。
ここで私はグッズやスケッチの展示をするために離脱。代わりにメイン展示を終えたギャラリー担当のYさんが入ってくださることになりました。安心感しかありません。
3人のチームワークに脱帽です。
虎の目を入れるEさん。のんきそうな、とてもいい表情の虎になりました。
有終の美を飾るSさん。下描きの紙が強風で煽られるので、TさんやEさんが順次外してくださっていました。細やかなお気遣いがありがたいです。
完成間近の様子を外から見る私。ひとりで思わず「綺麗〜〜!」と呟いてしまいました。
完成。全ての紙を外した瞬間、歓声が上がります。5人がかり、5時間超で仕上げた大作です。
外から見てもなかなか迫力があります。通りがかりの人が写真を撮っていたそうです。
出来上がりを見ながら、お客さんがたくさんきてくれるといいね、と話していました。私たちの努力の結晶、ぜひたくさんの方に見ていただきたいです。
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今回の会場の設営は、ほとんどスタッフの方がやってくださったと言っても過言ではありません。当然のことながら、自分1人では到底この個展は実現できないもので、ひたすら感謝の気持ちが溢れてくる1日でした。また私は普段ずっと1人で作業をしているので、他の人と作業をすること自体もとても楽しい、思い出に残るものともなりました。
お会いできていませんが、このほかにも広告運営やWEBの配信など、個展を支えてくださっている方がたくさんいらっしゃるようです。私は色々な人のおかげで好きなことができている幸せ者なのだということを、これを書きながらしみじみと感じています。
手前味噌ではありますが、本当に本当に素晴らしい展示となりました。ぜひたくさんの方に遊びにきていただきたいです。
貴重なお時間を割いてお手伝いいただいたEさん、Sさん、Yさん、Tさん、本当にどうもありがとうございました!この場を借りてお礼申し上げます。
最新情報
【個展のお知らせ】
東京都品川区の「o-i STUDIO」にて、個展を開催しております。「o-i STUDIO」は三菱鉛筆株式会社さんの運営する、ギャラリー・ワークショップスペースです。
期間:2026年8月27日(木)-30(日)/ 9月3日(木)-6(日)
木・金…14:00-20:00、土・日…10:00-16:00
個展の準備にフォーカスした過去記事も、併せてチェックしてみてください。
以下の日程で在廊いたします。
日曜はライブドローイングを行いますので、制作の様子をご覧になりたい方は遊びに来てください。
◾️8/27(木)14:00-16:00
◾️8/29(土)13:00-16:00
◾️8/30(日)13:00-16:00(ライブドローイング14:00-16:00)
◾️9/5(土)13:00-16:00
◾️9/6(日)13:00-16:00(ライブドローイング14:00-16:00)
みなさまにお会いできますのを楽しみにしております。
すべて2026年の4月以降に描かれた新作です。作品展示は今回限りとなる予定ですので、ぜひ原画を見にきてくださいね。
【個展のお知らせ】
気が早いのですが、2027年のゴールデンウィークにも個展の開催が決定しております。
期間:2027年5月1日(土)-5月9日(日)
場所:「STAYFUL LIFE STORE」
詳細は今後お伝えしてまいります。お楽しみに!
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ここまで読んでくださり、どうもありがとうございました。
それではまた2週間後にお会いしましょう。クリエイティブで素晴らしい毎日をお過ごしください。














































